FC2ブログ

本と映画とDVDはこれを見よ!

ほぼ1日1作品をめざしてレビュー!

ホーム > アーカイブ - 2009年11月

ソウルケイジ

バイオレンス描写が強烈だった
『ストロベリーナイト』のシリーズ化続編。
美人の姫川玲子警部補が主役の刑事ものです。
多摩川土手に放置された車両から
血まみれの手首が。
また猟奇殺人か?
と思いきや事件は意外な展開を見せる。
保険金目当ての自殺教唆がからんだ
入り組んだ事件背景に何人かの人物の
過去が浮かび上がってくる。
前作よりもショッキング度合いは低い。
人間ドラマや刑事たちの関係性をていねいに描いている。
途中でネタがわかっちゃったので
ラストはあんまりショッキングではなかったかな。
ちょっとお涙ちょうだいの
2時間ドラマ的なノリが気になった。
ソウルケイジ (光文社文庫)ソウルケイジ (光文社文庫)
(2009/10/08)
誉田 哲也

商品詳細を見る
スポンサーサイト



[ 2009/11/18 09:41 ] | TB(0) | CM(0)

しゃべれどもしゃべれども

国分太一主演で映画にもなった作品。
タイトルがまず良い。
しゃべれどもしゃべれども
やるきともどかしさがないまぜになった気分。
読み終えてみると主人公たちの思いがこもっている。
主人公の今昔亭三つ葉は二ツ目の落語家。
ひょんなきっかけから話すのが苦手な
テニスコーチ、黒猫のような黒ずくめの女性、
関西弁の小学生、元プロ野球選手に
落語を教えることになる。
それぞれに問題を抱えた彼らたち。
もちろん、落語家としての三つ葉も
落語の道で、恋の道で悩んでいる。
こうした悩みがさまざまに交錯しながら
いくつかの印象的なエピソードをはさみながら
クライマックスの教え子の落語発表会へと続く。
佐藤多佳子さんは
陸上を題材とした『一瞬の風になれ』でも
そうだったが、入念な取材を前提に
ていねいに、リアルに
世界を描いていく。
話すこと、コミュニケーションをすること
その難しさ、難しさに立ち向かっていく感動。
佐藤さんの作品はいつもある壁を乗り越えようとする
人たちへの熱いまなざしにあふれている。
しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)
(2000/05)
佐藤 多佳子

商品詳細を見る
[ 2009/11/14 05:51 ] | TB(0) | CM(0)

黙の部屋

何とも不思議で魅力的なミステリーだ。
黙とは石田黙という実在の画家。
この画家に惚れ込んだ折原一が
この画家の絵画や実際の歩みなどを
盛り混ぜながら、
虚実入り乱れたミステリーに仕立てた。
ミステリーとしてのストーリーは
もちろん完璧にフィクションだが
その背後から、折原の石田黙の絵に対する
思いがリアルに立ち上がってきて
妙な実在感がある。
これがこの本をほかのどこにもない
唯一のミステリーにしている点だ。
本を開くと文庫にもかかわらず
巻頭にたくさんのカラーの絵画が
挿入されている。
実在の画家としての黙を知らない
読者は(私もそうだが)
ここでこの絵の妙なリアルさに
心動かされる。
トリック? 本物?
と心が乱れる。
主人公である美術雑誌編集長が
黙の絵に出合うシーンは幻想的で秀逸だ。
雨が降る銀座。
築地の露地に迷い込んだ水島純一郎は
骨董屋の店頭で黙の夜光時計に出合う。
ここから黙と水島のミステリーは始まる。
美術界の裏側もからみ
女性画家との出合いと恋愛。
そして、失踪。謎の展覧会。
中で興味深かったのは
オークションのシーンの緊張感だ。
折原一は、石田黙の
優れたコレクターとして
石田黙展も開催してしまったという。
この情熱が小説からも立ち昇る。
その情熱や黙の絵画への思いが
ミステリーをミステリー以上のものに
昇華している。
黙の部屋 (文春文庫)黙の部屋 (文春文庫)
(2008/07/10)
折原 一

商品詳細を見る
[ 2009/11/07 07:42 ] | TB(0) | CM(0)

Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク〈7〉

IWGPシリーズの最新文庫版。
このシリーズは以前は出るとすぐ買って
読んでたんだけど、最近は……。
石田衣良さんの出世作シリーズ。
最新作もいつものタッチ。
気持ちよく読めたんだけど
以前ほど熱くなれない。
なぜだろう?
基本主人公のマコトは
トラブルシューターなんだけど
友だちが池袋の組関係と
ギャングのボス
さらに警察に知り合いもいて
何となく人だよりな感じもして
マコト自身の熱さが
以前より感じられないのが1点。
もう1点はテレビで見た石田衣良さんが
どうもちょっと…な感じの印象が残ったこと。
良く言うと、ソフィスケート。
悪く言うと、ちょっとヤワイ。
もっともっと熱くあってほしい。
本も、作者も。
Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク〈7〉 (文春文庫)Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク〈7〉 (文春文庫)
(2009/09/04)
石田 衣良

商品詳細を見る
[ 2009/11/02 11:19 ] | TB(0) | CM(0)
プロフィール

ミツ

Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
1日1レビューをめざします。
できない日はごめんなさい。

リンク/画像について

リンク/画像に問題がある場合は
トラバかコメントで書き込みください。
削除いたします。

月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム