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本と映画とDVDはこれを見よ!

ほぼ1日1作品をめざしてレビュー!

ホーム > アーカイブ - 2012年01月

インシテミル 7日間のデス・ゲーム

私はゲームのチップに過ぎない。

どうしようもない日常。社会からこぼれた人間たち。
そして、起死回生の生死を賭けたゲーム。
ここ数年来こうした映画をよく目にする。

大きな物語を期待すべくもない現代。
それでも物語を追い求めようとすれば
それはゲームになる。
閉じられた密室空間に集められた男女たち。
7日間生き延びれば大金が手に入る。
生死を賭けたゲームが始まる。

●ゲームとしての殺人
それで行われるのは疑心暗鬼から始まる
ゲームとしての殺人。
その有様をどこかで観ている人がいるという構造は
どこかで見た既視感のあるしくみ。
主人公がダメダメで決断による跳躍を行い
次第に変わっていくのもどこかで観た流れ。
この映画が新しいのはゲームとしての殺人を描きながら
そこに推理の要素を入れてきたことだろう。
犯人は誰なのか?
そこから緊迫感が高まっていく。

●ゲームとしての推理
その推理はゲームとしての推理だ。
探偵小説のような重みはなく
むしろ映画全体をサスペンスフルにするために
使われていく。
登場人物がすべてうさんくさく見えてくるのは
見事な効果だ。

●ゲームとしての人生
最後に主人公が勝ち残り
大金を手にする。
しかし、ラストシーンで
その大金を捨て去る。
この辺りも紋切型だが
ゲームとしての人生を
否定するシーンではある。

大きな物語を描けず
映画はこうしたサバイバルな環境下に置かれた
ダメな人々の戦いを描く。
それはまさに現代を象徴することかもしれない。



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マーシャルの奇跡

これは魂がどう復活するかの物語だ。

マーシャル大学のフットボールチームは
遠征帰りの飛行機の墜落で
主要メンバーやコーチ陣、ファンを失う。
絶望に陥る大学、街、残ったメンバー。
フィアンセを失った女性。

この物語は彼らがどう復活するかの物語だ。

コーチの一人は車で帰り
事故を逃れる。
しかし、多くの選手を失った悲しみから
なかなか立ち直れない。

学長はチームを一時休止しようとする。
しかし、ケガで遠征に参加しなかったメンバーが
全校生徒に呼びかけ、それを阻止する。
しかし、残ったチームメンバーも
それぞれに傷ついていた。

そこに登場するのが、新任のヘッドコーチだ。
リーダーが現れる。
OBでもなく、事故の現場にもいない
門外漢こそが、傷ついた者たちを
癒そうとする。

学長が変わる。
ヘッドコーチの言葉により
1年生の参加を協会に認めさせることに成功する。

元コーチも復活する。
次第に揃ってくる選手たち。
しかし。
勝てない。
そこでチームにも、チームを取り巻く環境にも
不協和音が起きる。

ここから映画はていねいにていねいに
人々の絶望と、そこからの復活を描く。

ホームゲーム。
マーシャルは奇跡を起こす。

しかし、本当の奇跡は傷ついた人々の
絶望からの復活なのだ。

そして、物語は
それぞれの別離を、新たな旅立ちも描く。
奇跡とは、悲しみの淵にあって
なおかつ立ち直り、生きようとする
人間の姿なのだ。

この物語は実際にあった話である。


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プロフィール

ミツ

Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
1日1レビューをめざします。
できない日はごめんなさい。

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