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ほぼ1日1作品をめざしてレビュー!

ホーム > アーカイブ - 2012年02月

ゼロ年代の想像力 4

社会の流動性が「物語」を消していく!

第一章 問題設定 九○年代からゼロ年代へ/「失われた十年」の向こう側

2. 一九九五年の「古い想像力」

国内における七○年代以降の展開は
消費社会の浸透と
社会の流動性上昇の過程
と筆者は捉える。

その結果、何に価値があるかを規定する
「大きな物語」が
機能しなくなると言う。

言い換えれば、
モノが物語を凌駕する過程だと言える。

物質的豊さが物語を打ち消していく。

経済的な貧しさが物語の揺りかごということか。

社会が流動化するとはどういうことか?
固定化した組織や団体が
解体されていくということか。

田舎の喪失、地方の郊外化、東京志向
日本全国の均一化、人の画一化。

象徴的に言えば、
あまねく自然に宿っていた
神が消えていく。

金銭的価値が他の価値を凌駕する。

その上で、バブルははじけた。

成長神話という神もここに消えた。


ゼロ年代の想像力ゼロ年代の想像力
(2008/07/25)
宇野 常寛

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[ 2012/02/29 11:31 ] | TB(0) | CM(0)

ゼロ年代の想像力 3

ニ○○一年に一本の線を引こう!

第一章 問題設定 九○年代からゼロ年代へ/「失われた十年」の向こう側

1.ノートの中央に、一本の線を引く

過不足のない筆者も
自明的に「物語と世界の往復運動」を
この本の原理に掲げる。

待てよ!
筆者は物語と世界を結ぶことで、
ある種、世の中の
変革、地殻変動を狙っているのか?

世界は物語というフィルターを通して、
人に浸食する。
社会の表層である物語は、
しかし、人を動かす。

世界、物語、人の往復運動に、
何を見るか?

先を進もう。
筆者はニ○○一年以降
世界の変化に対応した文化批評は
国内には存在しないと断ずる。
このことがこの本の執筆動機だ。

ここから問題設定だ。
筆者はノートの中央に一本の線を引く。
右側には古い想像力を。
左側には新しい想像力を。
一本の線はニ○○一年だ。

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[ 2012/02/24 11:29 ] | TB(0) | CM(0)

ゼロ年代の想像力 2

物語とは何か?

第一章 問題設定 九○年代からゼロ年代へ/「失われた十年」の向こう側

1.ノートの中央に、一本の線を引く

この本は「物語」についての論考である。
では、物語とは何か?
ここでは国内の
小説、映画、漫画、テレビドラマ、
アニメーションを指している。

なぜフィクションを語ろうとするのか?
そこには「九・一一と小泉改革」以降の変化が
影を落としているからだと作者は言う。
逆説的に言えば、
世界の変化を「物語」をテコに
露わにしたいのだとも読める。

私たちは「物語」を求め続ける。
少なくても、私は求めてきた。
それは突き詰めれば、人生の意味である。
人生に本来的に意味がない、とわかっていればこそ、
人は意味を付加したくなる。
意味のない人生に耐えられない。
それが人間なのかもしれない。


ゼロ年代の想像力ゼロ年代の想像力
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[ 2012/02/22 15:28 ] | TB(0) | CM(0)

ゼロ年代の想像力 1

物語は喪失したのか?

衝撃を受けた。
振り返れば
私の人生は
物語への希求だったとわかった。
そして、今世紀に入る頃に
大きな物語が消えた。
大きな物語とは何か?

ここからこの本をしばらく
読み解いていこうと思う。
ゼロ想はじめに
はじめに

過不足ない。というのが印象。この本全体を通底する思い。



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[ 2012/02/17 07:08 ] | TB(0) | CM(0)
プロフィール

ミツ

Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
1日1レビューをめざします。
できない日はごめんなさい。

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