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本と映画とDVDはこれを見よ!

ほぼ1日1作品をめざしてレビュー!

ホーム > アーカイブ - 2013年07月

掏摸(スリ)

死のギリギリにいる主人公。
なのに、だからこそか、
生きるリアルを感じた。


綾野剛氏が推薦していると聞いて
彼の独特の世界観というか、放つ雰囲気に共通するものを
感じて読み始めた。

主人公はスリ。
最初は純文学的な文体に
読み進むのがしんどい部分もあったが
次第に物語が立ち上がっていき
グイグイ引き込まれていく。

万引きをする少年との
交流がいい。

そして。支配者である男との出会い。
彼から突きつけられたスリの仕事。
失敗すれば、死。
物語はギリシャ悲劇を思わせる
緊張感と骨太の印象で進む。

ラストはまた余韻がある。

スリは男の存在証明だ。
生きることの意味だ。
人生だ。
ヒリヒリとする生がそこにある。
「生きろ!」
そう自分に喝を入れた。

掏摸(スリ) (河出文庫)掏摸(スリ) (河出文庫)
(2013/04/06)
中村 文則

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[ 2013/07/25 10:49 ] | TB(0) | CM(0)
プロフィール

ミツ

Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
1日1レビューをめざします。
できない日はごめんなさい。

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