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本と映画とDVDはこれを見よ!

ほぼ1日1作品をめざしてレビュー!

ホーム > アーカイブ - 2013年12月

やきそば三国志

挑戦すれば、いつか変えることができる。

チルドやきそばでスーパーの棚を争う3社の物語だ。
目玉商品として安売りの対象となる3食パックの焼きそば。
そこには価格競争しかないと思われていた。
食でありながら、味は求められていない。
関係者たちがそう思い込んでいた。
しかし、挑戦し続ければ、いつか新しい市場は開拓される。
本物への戦いは、その情熱は止めなければいつか変わっていく。

大冊だ。泥臭い物語だ。
しかし、読み進めてしまうのは
日常の繰り返しの中に、ポトンと落とされた思いが
揺り戻されながら、少しずつ新たな地平を垣間見る。
その醍醐味が魅力的だからだ。
地味だが、コツコツと行う。
その根底には、本物への情熱がある。
そうした情熱がいつか変えていく。
大げさに言えば、人類の歴史とは
そうしたトライアンドエラーの積み重ねなのだ。

例えば、アサヒビールのスーパードライ。
当時、ビールは味を変えても売れないとされていた。
しかし、今やスーパードライはトップシェアだ。

常識は頑固な岩かもしれない。
しかし、その岩もいつしか、変わっていく。
それを描くためには、この厚さが必要だったのだ。


やきそば三国志やきそば三国志
(2001/07)
加藤 文

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[ 2013/12/29 03:49 ] | TB(0) | CM(0)

独白するユニバーサル横メルカトル

暴力の刻印。

この本に置かれた8つの短編は
どれもが血と汗と殺戮にあふれている。
そこで描かれているのは暴力の印。
人は暴力に怯える。
そして暴力に頭を押さえつけられる。
そして、かすかに暴力に魅入られていく。

中でも『Ωの聖餐』が好きだ。
グロテスクな巨大な肉体と知性。
人の脳を食べて知識を吸収するというロジックに魅かれた。
終わり方もいい。

この本に押された数々の暴力の刻印。
その嵐の中でふっと静けさを感じる。
人は生き、暴力を行い、死んでいく。
動物よりも動物的な。


独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)
(2009/01/08)
平山 夢明

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[ 2013/12/26 12:19 ] | TB(0) | CM(0)

変貌とは人の中にある。

これは銃を手にすることで
人はどう変わるかという思考実験だ。

銃は金でもいい。
権力でもいい。
サディズムでもいい。

人は何かを手にすると変わっていく。
それはなぜか。
どこへ向かうのか。

サスペンスやスリラーは
すべて内面にある。


銃 (河出文庫)銃 (河出文庫)
(2012/07/05)
中村 文則

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[ 2013/12/19 02:25 ] | TB(0) | CM(0)
プロフィール

ミツ

Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
1日1レビューをめざします。
できない日はごめんなさい。

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