FC2ブログ

本と映画とDVDはこれを見よ!

ほぼ1日1作品をめざしてレビュー!

ホーム > アーカイブ - 2014年04月

The Indifference Engine

フィクショナルからリアルヘ。

伊藤計劃の名を目にすると、胸が辛くなる。
若くして死した伝説。
遺したリアル。
伊藤は戦場を多く描いた。
今の世界は戦争にあふれている。
それを語り部のように。
SFの戦いというフィクショナルから、さらにリアルへ。
その戦いは世界を撃った。
そして、戦った男は若くして逝った。
文体は乾いている。
情感は捨てられる。
そこにリアルだからこその、滲み出る思いがある。
バーチャルを日常としながら、今そこにある明日を描き、
伊藤は諦念の上澄みとしての命を語った。
突きつけられる問い。
お前は生きているか。


The Indifference Engine (ハヤカワ文庫JA)The Indifference Engine (ハヤカワ文庫JA)
(2012/03/09)
伊藤 計劃

商品詳細を見る
スポンサーサイト



[ 2014/04/28 12:18 ] | TB(0) | CM(0)

共喰い

濃密な空間だから、
共喰いが生まれる。


潮の匂いのする川辺の街。
狭い圧縮されたような場所に共生する人々。
父と息子、別れた母、新しい父の女、そして別の女。息子の彼女。

だから、軋轢が生じ、感情が交錯し、
父の性癖を受け継いだと息子は驚愕し、
現実がぶつかり合う。

共喰い。
その題名はある圧迫感を想起させる。

匂い立つような川辺の舞台に
個性あふれる人々が登場する。

ラストの台風シーンは、
唐十郎の舞台を見るようだ。

圧巻。

物語性に富んだ芥川賞作品だ。


共喰い (集英社文庫)共喰い (集英社文庫)
(2013/01/18)
田中 慎弥

商品詳細を見る
[ 2014/04/23 17:01 ] | TB(0) | CM(0)

マンガ ウォーレン・バフェット―世界一おもしろい投資家の、世界一儲かる成功のルール

「経営者の誠実さ」を大切にする。
長期投資の本質が心打つ。


マンガだと軽んじるなかれ。
何度読んでも感銘を受ける一冊だ。

バフェットの成功ルール
1. 買うのは企業、株ではない
2. 株主は経営をしない
3. わからないことには手を出さない
4. フィッシャー理論
  ①経営者の資質②企業努力③投資家は企業を理解しろ
5. 企業に関する3指針
  ①単純明快な企業を選ぶ②業績の安定している企業を選ぶ③将来の見通しの明るい企業を選ぶ
6. 経営に関する指針
  ①合理的な資本配分を行う②情報開示は正直に③大勢に流されない
7. 悪いニュースは直ちに報告させること
8. 経営者が株主を大切にしていること
9. 株主と経営者はパートナーであること


マンガ ウォーレン・バフェット―世界一おもしろい投資家の、世界一儲かる成功のルール (講談社+α文庫)マンガ ウォーレン・バフェット―世界一おもしろい投資家の、世界一儲かる成功のルール (講談社+α文庫)
(2007/02/21)
森生 文乃

商品詳細を見る
[ 2014/04/21 17:13 ] | TB(0) | CM(0)

土の中の子供

放り出され方が好きだ。

中村文則の小説を
いくつか読んだ。

冒頭の放り出される感じが好きだ。
『土の中の子供』は、
唐突に無数のバイクに
囲まれるところから始まる。

負のドラマ。
そして、映像的な導入。
主人公のエキセントリックな内面。

逸脱。
暴力。
非社会。

そうしたすべてが一気に表層的に描かれる冒頭に掴まれる。

そして、主人公の負の物語は、なぜか心を癒し、
日本のゆるい今を撃つ。


土の中の子供 (新潮文庫)土の中の子供 (新潮文庫)
(2007/12/21)
中村 文則

商品詳細を見る
[ 2014/04/10 10:06 ] | TB(0) | CM(0)

第2図書係補佐

又吉のレビューを聴きたかった。

又吉直樹が読書家であることは知っていた。
だから、又吉の読後の感想を知りたかった。
すべての本に私的なアナザーストーリーを記す
という表現形式は一つの見識だ。
しかし、僕は素直な感想が読みたかった。


第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)
(2011/11/23)
又吉 直樹

商品詳細を見る
[ 2014/04/04 16:47 ] | TB(0) | CM(0)

レインツリーの国

メールは紙ヒコーキ。

表紙。
淡い。
喜びの国。
答えは表紙に書いてあった。

入り口がいい。
すっと飾りなしで入ってくる。

有川浩はいつもそうだ。
そして、どんどん物語は動いていく。

メールのやりとりから出会う。
今ではクラシカルなスタイルかも。
そこから始まるラブストーリー。

一気に読めた。
まっすぐ。
リアル。

ネタバレになるから書かないけど。
等身大のラブストーリー。
誰かを大切にしたいと思い返せる。

そんな小説。



レインツリーの国 (新潮文庫)レインツリーの国 (新潮文庫)
(2009/06/27)
有川 浩

商品詳細を見る
[ 2014/04/02 21:26 ] | TB(0) | CM(0)
プロフィール

ミツ

Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
1日1レビューをめざします。
できない日はごめんなさい。

リンク/画像について

リンク/画像に問題がある場合は
トラバかコメントで書き込みください。
削除いたします。

月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム