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本と映画とDVDはこれを見よ!

ほぼ1日1作品をめざしてレビュー!

ホーム > アーカイブ - 2014年11月

わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡〈2〉

フィレンツェという都市国家の
盛衰を見たトップ官僚マキアヴェッリ。


マキアヴェッリは実務の人だった。
フィレンツェという都市国家の
トップ官僚だった。

このことを知らなかった私は
知らなすぎだが
この官僚としての活躍を描いたのが
第2巻である。

次第に周囲で出現しつつある大国家。
その狭間で大国家の意思を図りつつ
自らの繁栄のために動くフィレンツェ。
その事務方トップの一人として
何とか国を守ろうとするマキアヴェッリ。
その獅子奮迅の動きを描きながら
往時のフィレンツェの姿が甦ってくるのが
塩野文学の凄さだ。

当時傭兵が主流だった軍隊。
しかし、自国を守るために
自前の軍隊をもとうと奔走する
マキアヴェッリ。
彼の悲願は叶ったのだったが……。

なぜか日本の置かれた今との相関を感じた読後だった。
そして、マキアヴェッリの物語は
いよいよ佳境の第3巻へと向かう。

わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡〈2〉 (新潮文庫)わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡〈2〉 (新潮文庫)
(2010/04/24)
塩野 七生

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[ 2014/11/25 16:01 ] | TB(0) | CM(0)

恋はデジャ・ブ

同じ時間がループするシチュエーションを
ビルが感動にまで高めた。


いつも少し癖のある男を演じる
ビル・マーレー。
この映画でも癖のある嫌味な
お天気キャスター。
全面的に嫌味ではないけれど
何か嫌味、そんな感じがはまっている。

ビルは表情をあまり出さない。
それがこちらの感情移入によって
悲しく見えたり、辛く見えたりする。
そこがいい。

お話しはお天気キャスターで
田舎の町に取材に行った
ビルが同じ1日のループから
逃げられなくなるというシチュエーション。
同行するヒロインの女性ディレクターは
アンディ・マクドウェル。
ロマンチックな雰囲気が漂う。
もちろんビルが惚れるんだけど
嫌な奴のビルが好かれるわけがない。
同じ一日のループの中でビルは変化していって……。
こうしたSF的発想は思いつきやすいけど
そこからどんな展開になるかが意外に難しい。
そこを脚本と編集、そして何よりビルの演技で
見事に観させてくれる。
ラストは心が温かくなる。
何気ない一日が実は大切な一日。
人生は一日の積み重ね。
そんなことを思っちゃう映画でした。


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(2014/12/03)
ビル・マーレー、アンディ・マクドウェル 他

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ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~

太宰の妻はヒロインだった。

何かいいんだよね。
観終わった後に余韻が残る。

話は太宰と妻のエピソード。

松たか子演じる妻の佐知は、
浅野忠信演じる大谷(太宰)の借金のために
飲み屋で働くことになり
看板娘となる。

一方大谷は相変わらず酒浸りで
女たらしで。

男はダメで
女は明るく美しい。

太宰の小説は
そんなダメな男の心情に浸ることになるが。
映画となり、妻がヒロインとなると。
最低な状況でも魅力的な松たか子が
生きることの活力を全身で演じている。
だからこそのラストのセリフである。
観てほしいので、ここでは書かないが。

生きることが辛いのは男で。
そんな男が生きる意味は女で。
そんなことを思わせてくれた
松たか子に乾杯、と酒を飲む。
完敗かもね、男は。


ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~ [DVD]ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~ [DVD]
(2010/04/07)
松たか子、浅野忠信 他

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パシフィック・リム

本質は心に宿る。

ジャパン・サブカルチャー大好きオタクの
メキシコ人監督による日本の特撮映画へのオマージュである。
しかし。
アメリカ発信の日本へのオマージュは大体イマイチだ。
この映画も決定的につまらない。
暗い戦闘シーン。
薄っぺらな情感。
どこかで見たクライマックス。
お願いだ。
アメリカ人はもっと陽気に作ってくれ。
うわべだけの模倣はいらん。


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チャーリー・ハナム、イドリス・エルバ 他

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プロフィール

ミツ

Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
1日1レビューをめざします。
できない日はごめんなさい。

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