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本と映画とDVDはこれを見よ!

ほぼ1日1作品をめざしてレビュー!

ホーム > アーカイブ - 2015年08月

おもひでぽろぽろ

大人の私は
小学校時代の思い出に
けっこう影響されている。
しかも苦い思い出に。


27歳の私が小学5年生の私と
田舎を訪れる物語。

TVから流れるひょっこりひょうたん島、
クラスにいた汚れた服装の子、
学芸会などの思い出が
僕の世代とぴったり。

思い出ってドラマとかでは
甘く切ない風に描かれがちだけど
このアニメではどれも苦くしんどい。
でも、そうだよなって納得し、共感。

小学5年生の私が27歳の私の周りを動き回って
かつての思い出を描き出す手法は
心象風景ってそういうものだと素直に入ってきた。

隣の席になった汚い服装の男の子が
最後に握手をしてくれなかったことを
主人公は悔やんでいたけれど
実はそれが、その男の子の
好きの表現だったという下り。
引っ越していく男の子とすれ違ったシーンは
胸にしみてきました。

ラストに素敵なドラマがあって
思い出は辛いことばかりだけれど
でも、そうした自分があって
今の自分が明日へ向かっていく。
そんな前向きな気分になれた作品でした。

おもいでぽろぽろ

おもひでぽろぽろ
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華麗なるギャツビー

豪華絢爛に彩られているからこそ
切ない恋物語。


株価が沸騰し、好景気に沸くニューヨーク。
豪華絢爛たる城に住む謎の大金持ち、ギャツビー。
毎夜開かれるパーティー。
派手な生活。
それらには実は理由があった。
隣人として彼と親しくなっていく、しがない証券マンのニックが
親愛を込めて、ギャツビーを見守る。

ギャツビーは少年なのだ。
少女への恋心を抱いて
それを成就するために人生を賭ける。
人生を駆ける。
だからこそ、切ない。
だからこそ、胸を打つ。
何度観ても悲しい恋物語。
ドラマとしての構成の妙。
ディカプリオがいい。
マグワイヤに共感する。

初恋の相手は大人になっていく。
ギャツビーは子どものままでいた。
哀しいまでに。

村上春樹訳の原作も何度か読んだ
美しい哀しい物語。

華麗なるギャツビー

華麗なるギャツビー

17歳

17歳とは何か。
売春とは何か。
少女の確信犯的衝動。
それをただ観る。


17歳の少女が
海辺で初めて男を知り
その後、売春を繰り返していく物語。

お金のためではなく
セックスへの確信犯的衝動。

ここには道徳的批判もなく
少女の内面もうっすらとしか見えず。
ただその行為があるだけ。

17歳という生身は
どんな内面を秘めているのか。
わからないで、ただ見つめるだけ。
彼女と会っていた年配の男たちのように。

復讐、好奇心、わずかな愛……。

答えは観る者それぞれの中にしかない。

かすかな手ざわりが少女にまとわりつく。

17歳

17歳

ダレン・シャン

バンパイア・ファンタジー。
新しい感覚は嫌いではなかった。


世界でヒットしたファンタジー小説の映画化。
少年が半バンパイアになり
成長してゆく物語。

構造はハリー・ポッターと一緒。
ハリー・ポッターに続くヒットを狙ったが
興行的には失敗。
シリーズ化の夢もあえなく潰えた。

原作が英国が舞台なのに
アメリカに移してその点も評価を下げたようだ。

という前提はさておき。

1本の映画としてみると
原作未読の僕にとっては
なかなか面白かった。
現代感覚のバンパイアものとしては魅力的。
主人公の少年は友だちと訪れたサーカスで
毒グモを盗む。
そのクモが親友に噛みつき
その親友を助けるためにバンパイアとなる。

全体のおどろおどろしい雰囲気。
その中ではつらつとした少年。
異形の少女との淡い恋。

親友がやがて敵になっていく葛藤。

なかなかに練られたストーリー。
妙味深く観られた。
さらに続くといった印象で終わるが
続編はなし。
そこが残念だ。

原作ファンにはいろいろ不満もあるだろうが
単独映画としてはおもしろかった。

ダレン・シャン

ダレン・シャン

二流小説家 シリアリスト

獄中の殺人犯が外部殺人?
緊迫感あふれるミステリー。


上川隆也は自称二流小説家。
獄中の殺人犯・武田真治の依頼を受け取材をする。
ところが、外部で取材した人物が殺されていく。
どうしてなのか?
意外と楽しめたミステリー。

何より武田真治の鬼気迫る殺人犯役がいい。
上川隆也も凡庸な小説家を演じている。
そこに殺人犯の被害者家族である片瀬麗奈
上川の姪・小池里奈が加わり
3人で素人探偵まがいの動きをするが
取材した人物たちが次々と殺されていく。

ミスリードもあり
真犯人は誰かという緊張感に迫られながら
観ていった。

しかし、意外な真犯人が立ち上がってきても
そこに驚きは意外にない。
むしろ、事件の背景にこそ、驚きが潜むべきだと思う。
巨悪であったり、驚くべき組織であったり。
そうした驚きが欲しくなったところもあった。

二流小説家 シリアリスト

二流小説家 シリアリスト

WOWOW舞台『その場しのぎの男たち』

明治政府の面々が
実は……というお話。
笑えるが、軽い。


史実をフューチャーした
二谷幸喜お得意の劇作を
東京ボードヴィルショーが演じた舞台。
何度も再演されているそうだが。

明治時代に合った大津事件
ロシア皇太子襲撃事件を題材に
その場しのぎの政府首脳たちが描かれている。

政治を笑うという意味では
ボードヴィル本来の意味なのだろうが
どうも笑いが軽い。

確かに昔も今も外圧に弱い。
右往左往するという
日本の政治家の本質はそうだと思うのだが……。
もっと切羽詰っていながら右往左往する感じが欲しかった。
国際問題になる重大事件なのに
その緊張感が伝わらないから
その後の笑いが軽く感じる。

その場しのぎの男たち

その場しのぎの男たち

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊

観ていて、こぼれ落ちるものがある。
それが魅力とも言える。


人間の体にネットワークが接続され
人とサイボーグとの境目が見えなくなった近未来。
草薙素子が登場して
見えない何かを追う物語。

主人公たちのモノローグが多く
それが厭世的であり、哲学的であり
どこかアンニュイな世界観と相まって
事件の解決よりも
近未来が、ということは現代が内包する闇
いいや人間が内包する生と死の矛盾が
あちこちに残骸をさらす。

生きていくのはみっともないね。
吉田拓郎の詩が思い浮かんだ。

身体に機械をまとわりつかせて
生きていくのはさらにみっともない。
マシンも、ネットも、人の心も
孤独で、自己増殖的でありながら
自己破壊の危険を秘めている。

GHOST IN THE SHELL

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊

ブラインド・フィアー

ネット評ほどひどくはなかった。
それなりに楽しめたサスペンス。


従軍カメラマンのヒロインは
戦場で爆発に遭遇し、失明する。

その彼女が同棲するパートナーは
ギャングの仲間だった。
そのパートナーが隠したものを求めて
男たちが密室の彼女に迫る。

そんな感じの密室サスペンス。
目が見えない女性が
男たちとどう対峙するのか。
けっこうハラハラドキドキ楽しめた。

B級サスペンスと思って観たらいいのでは。

冒頭の戦場シーンは要らないね。

ブラインド・フィアー

ブラインド・フィアー

TBSスペシャルドラマ『影の地帯』

谷原章介、上川隆也
二人の演技派を揃えながら
何とも残念な松本清張サスペンス。


松本清張のサスペンスドラマは好きだ。
あると観てしまう。
社会派と言われるサスペンスジャンルだが
事件の背景として
社会の暗部が立ち上がってくるのが好きだ。

このドラマは
谷原章介、上川隆也をはじめ
演技達者な役者を揃えながら
何とも残念な仕上がり。
謎がまず立ち上がってこない。
主人公の行動がどうも理路整然としていない。
谷原と上川の対立による緊迫感がない。
そして、物語のキーとなる小屋が稚拙すぎる。

ロケでの映像はまあまあだが
そこに置かれた物語が立ってこない。

何とも残念な松本清張だ。

もっと人物を絞り込み
あるいは悪人側から描くなど
緊迫感や物語の本質を描く工夫が必要だったと思う。

影の地帯

ウォールフラワー

シニカルだがナイーブ。
アメリカでヒットした
青春小説の映画化。
エマ・ワトソンもいい。


主人公は学校でいじめられている16歳。
彼がある兄妹との出会いにより
青春の輝きを放つ物語。

高校時代は思いがけない出会いから
新しいステージが開けることがある。
そんな可能性を表現した素敵な映画だ。

学校ではいじめられるが
国語の先生には認められる。
パトリックとサムの兄弟と彼らの友人の交流が深い。
サムを演じるエマ・ワトソンが輝いている。
主人公のチャーリーが好きになるのもうなづける。

そして、主人公のある痛手。
抑えた映像で表現するところが優しい。
主人公が過去を思い出すことで
青春から人生へと踏み込む一瞬を
鮮烈にとらえている。

青春は痛い。
けれど、誰もが輝く季節なのだ。
そんなことを思い出させてくれる1本だ。

ウォールフラワー

ウォールフラワー

チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像

いまさらのチーム・バチスタ。
仲村トオルは好きなんだけど。


チーム・バチスタは
『ジェネラル・ルージュの凱旋』がピークかな。

ケルベロスはそれなりに楽しめたけど
いまさら感が出ちゃった。
映画としては竹内結子が出てるシリーズの方がいい。

ケルベロスのあらすじは
国際的AIセンターのオープンセレモニーに
脅迫状が届く。
例によって、仲村トオルと伊藤淳史が活躍するんだけど。

桐谷美玲が記者で登場。
伊藤淳史はほのかな恋心を抱く。

以前の登場人物たちも活躍する。
だけどね。
何か、盛り上がれない。

全体の作りがやはり弱い。
映画というより、スペシャルドラマなんだよね。

仲村トオルと伊藤淳史の軽さを生かすには
周辺をガッチリ固めないとね。

桐谷美玲にそれを全部背負わせるのは
ちょっと苦しいかな。

踊る大捜査線のキョンキョンみたいにはなれないよね。

チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像

チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像
プロフィール

ミツ

Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
1日1レビューをめざします。
できない日はごめんなさい。

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