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ほぼ1日1作品をめざしてレビュー!

ホーム > アーカイブ - 2017年08月

ちはやふる

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応仁の乱

中公新書の「応仁の乱」が
20万部を超えるベストセラーとなったという
記事を受けて、読み始めた。

しかし、登場人物が多く、
経緯も複雑で
どうも腑に落ちなかった。
読後、感じるのが、
この複雑さこそが
応仁の乱を長引かせた要因であったのではないか。

さまざまな対立要因を抱え込み、
それぞれの中心を明快に特定できず、
だからこそ、疲弊する長期戦となったのであろう。

基本構造は、細川勝元に対する
新興勢力たる山名宗全の挑戦で始まったわけだが、
そこにさまざまな対立構造が取り込まれることで
終わろうにも終われない戦いが続いたのである。

結果、終戦後には足利幕府の弱体化をもたらし
守護大名から戦国大名へと大名の変化が起き、
戦国時代を用意することになるのである。

貴族たちの次男以降が寺に入僧する構図は
ヨーロッパの中世からルネサンスと
構図が類似しており、
寺社の持つ権力装置、
武装力を持った暴力装置としての側面を
見逃すことはできない。

それにしても、足利義政の朝令暮改は
目に余る。
人物に開戦の原因を求めるとすれば、
間違いなく義政だろう。
[ 2017/08/22 19:08 ] | TB(0) | CM(0)

攻殻機動隊ARISE

攻殻機動隊ARISEは
公安9課が結成されるまでの前日譚だ。
その結成に至る縦糸に加えて
各巻がそれぞれに本質的なテーマをもつ。

border:1 Ghost Pain

元上司の銃殺事件を追う草薙素子。
テーマは本物の記憶とは何か?
電脳ゆえに書き込まれた嘘の記憶。
ここで衝撃なのは、今の記憶が
本物かどうかということではない。
今の記憶を疑ったときの自己喪失感だ。

border:2 Ghost Whispers

ここでテーマとなるのは、
自動化社会の希薄さ。
すべてがAIに管理される世界と
ウイルスの攻撃
そして、その希薄で不安定な自動性だ。
社会という広がりがテーマとなるので
内面への関わりは薄いが
しかし、バトーたちへの疑似記憶もあり
総体として電脳社会の不安定さが
次作への布石となっている。

border:3 Ghost Tears

第3巻のテーマは
恋愛と偽り。あるいは恋愛という偽り。
草薙と義体技師の彼氏との愛は
悲劇的な結末へと向かう。
その背景には、草薙の過去と
彼氏のある秘密が絡んでいた。
愛の本質は何か?
さまざまに錯綜する偽りの中で
本物の意味を問う。

border:4 Ghost Stand Alone

ARISE最終作となる本作。
テーマは個と絆。
2つのGhostの悲哀が
描かれているように思える。
Ghostは私たち自身。
その愛。
しかし、最後には
GhostはStand Aloneであると
バトーがつぶやく。
愛と孤独。
海へと走り続けるサイボーグ。
そして、届かなかった思い。
Ghostの孤独。
切ないロマンチックなラストではある。
しかし。
一転して、エンディングでは
モノクロームの線画へと転化する。
極彩色のロマンティシズムは
電脳の2進法へと最後には解消していく。
プロフィール

ミツ

Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
1日1レビューをめざします。
できない日はごめんなさい。

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