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天使のナイフ 本と映画とDVDはこれを見よ!

ほぼ1日1作品をめざしてレビュー!

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天使のナイフ

今年の誓い。
1日1冊本を読む。または1本の映画を見る。
さて、どこまで続けられるか。
1月1日分は天使のナイフ。
ミステリーだ。
第51回江戸川乱歩賞というミステリーの登竜門を受賞。
文末の解説にある「ぶっちぎりの受賞だった」
という一言で買い。
主人公の桧山貴志は喫茶店のオーナー。
妻が殺された。
しかし、3人の犯人は13歳の少年だった。
立ちはだかる少年法の壁。
3人の少年は罪に問われることはなかった。
4年後、その少年のうちの一人が殺される。
しかも、桧山のお店の近くで。
疑いをかけられる桧山。
桧山はその死にある疑惑を感じる。
そして、調べ始めるうちに
妻の死に、そして妻の人生に
大きな謎が隠されていた。
妻が殺される、という出だしから
復讐譚かと思いきや
そういったハードボイルドではなく
むしろ焦点は少年法。
少年法により、犯罪を犯した少年は
罪を問われることなく、更生が促される。
一方、被害者の家族は
少年法の壁により
加害者を知ることもできず、
無念のまま生きることを強いられる。
(一部改正されて、
家裁などの記録の閲覧が
できるようになったそうだが)
こうした少年犯罪の
加害者と被害者に焦点を当てた小説だ。
ミステリーとしてはストーリー展開が少し遅く
サプライズまでの過程のダイナミックさにかけるきらいはある。
少年法という題材にきっと審査員たちは
新しさを感じたのだろう。
桧山の周辺の人々が
ほとんど少年犯罪にかかわっていたというのも
偶然性が高すぎるきらいはある。
ただ、主人公が経営する喫茶店や
主人公の4歳の娘が通う保育園など
読んでいてシーンとしての面白さはある。
ただ、これらもラストに近づくに連れて
サプライズな展開のため
魅力が失われていくが……。
少年犯罪、その加害者と被害者の物語
4歳の娘を持つ喫茶店オーナーの日常
妻の死に隠されたいくつもの秘密。
これらをもっと整理して
どこかに焦点を合わせれば
もっと力強い物語となっただろう。
天使のナイフ (講談社文庫)天使のナイフ (講談社文庫)
(2008/08/12)
薬丸 岳

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[ 2010/01/02 08:22 ] | TB(0) | CM(0)
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ミツ

Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
1日1レビューをめざします。
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