FC2ブログ
ホーム > > 1000の小説とバックべアード

1000の小説とバックべアード

1月8日分。
三島由紀夫賞受賞。
1980年生まれの若手作家の本。
賞をとった小説、若い世代に受けてるという情報のみで
とにかく読み始める。
物語は“片説家”という仕事を首になった男が
えっ、片説家?
特定の依頼人を回復させる文章で小説とは異なるそうだが
とにかくのっけからこんなに訳のわからない職業を
首になった男が出てくる。
小見出しも「展開は探偵小説的でかまわない」とか
何とも人を食った感じ。
このSFちっくな設定にまずついていけるかどうかが
読み進められるかどうかの分かれ目だね。
野田秀樹や渡辺えり子に芝居にちょっと似ている。
現実に虚構をまぜこぜにすることで
逆に現実が際立ってくる感覚。
で、読み進めるとどうやら本を巡る小説なのだ。
あちこちの台詞から現代の本が置かれた状況への思い
そして、小説への思いが立ち上ってくる。
展開はピストルが出てきたり、本当にサスペンス的で
そういう意味で舞台的な感じ。
タイトルの「1000の小説」とは
歴史に永遠に残る1000冊のこと。
この本に多くの作家は届かない。
「バックべアード」とは
作家崩れを地下図書館に拉致する謎の男。
こうして本を巡る戦いは
ベンガル湾でクライマックスを迎える。
SF的設定にふわふわとついて行きながら
最後にはなぜかちょっと感動していたりする。
この本は○。
また読み返してみたい。
1000の小説とバックベアード (新潮文庫)1000の小説とバックベアード (新潮文庫)
(2009/12/24)
佐藤 友哉

商品詳細を見る
スポンサーサイト
[ 2010/01/10 09:31 ] | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

ミツ

Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
1日1レビューをめざします。
できない日はごめんなさい。

リンク/画像について

リンク/画像に問題がある場合は
トラバかコメントで書き込みください。
削除いたします。

月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム