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新選組始末記 本と映画とDVDはこれを見よ!

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新選組始末記

1月29日分。
子母澤寛の処女作。
新選組の栄枯盛衰を
史料や現地踏査、聞き取りなどによって
細密に検証し、再構成した実録。
新聞記者であった子母澤の圧倒的な取材力が
行間からうかがえる。
子母澤の祖父は徳川慶喜の警護にあたった彰義隊の一員であり
上野戦争に敗れ、敗走して五稜郭まで行き、
囚われの身となった後
札幌付近で開墾事業に従い、
さらに厚田村に移った。
この祖父への思いがあり、
明治維新の動乱を
勝った官軍側から見るのではなく
敗れた側から見ようという思いが
この新選組始末記に結実する。
読むと、史料を掲載しながら
史実を再構成していくその筆力はすごい。
近藤勇にスポットが当たっており
江戸の小石川で道場を営んでいた近藤が
時代の風に動かされて幕府の護衛として
京都へ上り、新選組を結成し
50~60人以上の人を切り
時代の風にあおられ
最後は板橋で処刑されるまでが語られる。
時代は江戸から明治へと移り
徳川幕府から明治政府へと移ったが
その過程で幕府を奉った新選組
近藤勇は歴史の結果論として
敗者となっていく。
しかし、その過程では
それぞれの人物が
それぞれにその思いを貫いていた。
そうしたことを訴えかけてくる著作だ。
新選組始末記 (中公文庫)新選組始末記 (中公文庫)
(1996/12)
子母沢 寛

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[ 2010/01/30 06:44 ] | TB(0) | CM(0)
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Author:ミツ
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フリーランスコピーライター。
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