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こんな日本でよかったね―構造主義的日本論

2月23日分。
「こんな日本でよかったね」
このタイトルは小泉首相が構造改革を旗印に
日本を変えようとしている際
それに違和感を覚えてつけたという。
今となってみれば、
小泉構造改革がすべて悪だとは言わないが
ゆり戻しや破たんがあちこちで起きている。
それよりも何よりも日本の赤字問題は
またまた棚上げにされている。
でも、そういった不安感を持ちながらも
「こんな日本でよかったね」という言葉は
今の日本に安堵感をもたらす。
内田先生は構造主義を分かりやすく語る大学の先生。
さてさて、構造主義とは何かを簡単には語れないが
(理解できてないので)
本書からひたすら抜粋。

「私は知っている」ではなく、「私にはよくわからない」から
始まる知性の活動、私はそれが構造主義だと理解しています。

作家は作品のあとにはじめて存在し始めるのである。
モーリス・ブランショ

「言いたいこと」は「言葉」のあとに存在し始める。

リアルなのは言葉だけである。
言葉の向こうには何もない。
けれども言葉は「言葉の向こう」があるという
仮像をつくりだすことができる。

古代中国社会に濃密に漂い、
リアルに人を撃ち殺すだけの力をもっていた祝能と
それを統率するダイナミックな力をもつ文字についての
物語を読んでいると、私は胸がどきどきしてくるのを感じる。

子どもには先行世代に
「対立する態度を取る同性の成人」が
最低二人は必要だということである。

なぜ、葬礼を行うのか?
理由はひとつしかない。
それは葬礼をしないと死者が
「死なない」からだ。

人生はミスマッチ。
平川克美

レヴィナス老師が私たちに求めたのは
目が覚めるたびに「私は誰でしょう?」と
問いかけるような「知性の次数」の繰り上げである。

コミュニケーション感度の向上を妨げる要因は、
「こだわり・プライド・被害妄想」。
春日武彦

「強い個体」とは「礼儀正しい個体」。

世界を一気に救おうと考えは人間の人間性を損なう。
レヴィナス

「女性的なもの」の本質は「無償の贈与」。

できるだけ今の自分と縁の遠い人間の書いた本を読むこと。

すべての世界史的な大事件や大人物は二度あらわれるものだ。
ヘーゲル

「リセット」の誘惑に日本人は抵抗力がない。

泣くべきときに正しい仕方で泣けること。

構造主義的なものの見方とは、私たちの日常的な現象のうち
類的水準にあるものと、民族誌的水準にあるものを
識別する知的習慣のことである。

こんな日本でよかったね―構造主義的日本論 (文春文庫)こんな日本でよかったね―構造主義的日本論 (文春文庫)
(2009/09/04)
内田 樹

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[ 2010/03/11 09:43 ] | TB(0) | CM(0)
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