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風とライオン 本と映画とDVDはこれを見よ!

ほぼ1日1作品をめざしてレビュー!

風とライオン

5月8日分。
アフリカはモロッコが舞台の映画。
冒頭がいい。
馬に乗った一団が
海岸を駆け白く美しい邸宅の
庭や建物内に侵入する。
驚きながらも、これは何だと一気に
画面に惹きつけられる。
キャンディス・バーゲン演じる夫人と
二人の子どもが
その馬の一団にさらわれる。
一団を率いるのが、
リフ族の主長ライズリを演じるショーン・コネリー。
野卑で暴力的な強烈な印象を冒頭で与える。
美しいバーゲンと暴力的なコネリー。
この出会いがその後の展開を作っていく。
実はコネリーはモロッコに対する
欧米列強の干渉にNOを突きつけるために
アメリカ大使の夫人を誘拐したのだった。
一緒に過ごすうちに、お互いの違いに反発しながらも
お互いの強さに次第に惹かれ合う二人。
そして、アメリカのルーズベルト大統領は
アメリカの威信をかけた強硬策で
モロッコの首府を制圧し、
夫人解放を促す。
このシーンも印象的だ。
船から降りたアメリカ歩兵師団が
パレードのような行進を行い
首府に迫り、整然と打ての号令で首府を打つ。
どこか戯画化されたその動きに
アメリカの大国主義に対する
ある種の戯画化が見える。
そして別れ。
バーゲンは解放され、コネリーは一時捕虜になるが
バーゲンの行動により、コネリーは解放され
戦いの末、ドイツ軍に勝って去っていく。
しかし、欧米列強のモロッコへの干渉は
もう避けられないものとなっていた。
最後に題名の意味が語られる。
ライオンはコネリー演じるライズリ。
砂漠にとどまり、そこで生きるしかない。
風はルーズベルト・アメリカ大統領。
風は世界を吹きわたり、嵐を巻き起こすが
とどまる場所がない。
当時の欧米列強による
アフリカ支配への強烈なアンチテーゼがそこにある。
現代にも通じるアイロニーが描かれている。
エキゾチックな映像の中に
二つの力のあり方が描かれている。

風とライオン [DVD]風とライオン [DVD]
(2009/06/26)
ショーン・コネリーキャンディス・バーゲン

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プロフィール

ミツ

Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
1日1レビューをめざします。
できない日はごめんなさい。

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