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邂逅の森 本と映画とDVDはこれを見よ!

ほぼ1日1作品をめざしてレビュー!

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邂逅の森

7月25日分。
この本は長らく未読で積まれていた。
傑作であることは直木賞と山本周五郎賞のW受賞という快挙。
数々の書評で知っていたが
その厚さとマタギの話であるということで
読み始めるのを躊躇していた。
しかし。
読み始めたら厚さをものともせず
読み通してしまった。
この本はマタギの青年、松橋富治の物語である。
秋田の小作農の次男である富治は
マタギを生業としていた。
そして、地主の娘の文枝を好きになり、
村を追われることになる。
ここから富治の人生は動き始める。
鉱山で働きながらも
山と狩猟への思い捨てがたく
自ら首領となりマタギを再開する。
そして、出会ったイクという女と結婚する。
しかし、文枝への思いは富治の胸の中に
あり続けていた。
数々の狩猟の場面が緊迫感で読む者の心を掻き立てる。
クライマックスでは以前出会っていた
山の主と思しき大ヒグマと邂逅し
そこで最後の壮絶なまでの戦いが繰り広げられる。
自らの右足をも失いながらも
いくつもの葛藤を繰り返しお互いに分かりあった
イクが待つ村へ向かうシーンで物語は終わる。
まるで伝承の語りを聞くかのような
勇壮な人間味のあるマタギ富治の物語。
日本が今失おうとしている生き様がここにある。

邂逅の森邂逅の森
(2004/01/28)
熊谷 達也

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[ 2010/11/26 11:39 ] | TB(0) | CM(0)
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ミツ

Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
1日1レビューをめざします。
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