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残光 本と映画とDVDはこれを見よ!

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残光

守るべき人がいる。
その強い思いが泣かせる。


その人がひとたび窮地に立てば
男は山を降りる。

主人公の名は、榊原健三。
かつて“凄腕の始末屋”として
恐れられた男。


テレビでかつて愛した女の窮状を見た男は
単身札幌へ向かう。
冬の北海道を舞台にかつてない戦いが始まる。

健三は人質にとられた
かつての彼女の息子・恵太を救いに
札幌へ向かったのだ。
しかし、この人質事件はやがて
道警の腐敗を暴きだす大事件へ発展する。

圧倒的な強さをもつ健三。
次々と敵を倒していく。
その強さが爽快だ。

健三は恵太を守るため
道内を動きまわることになる。
そこに太っちょの「便利屋」も同行として加わる。
この奇妙な3人組が心に響く。

子どもと健三の心の交流がいい。
かつて愛した女の息子へのいとおしみ。
男としての強さを伝える意志。


しかし、健三と恵太、便利屋には
道警の腐敗を隠蔽しようとする
ヤクザ組織、そして悪徳刑事が
たばになって襲いかかる。
緊迫の展開。

そのとき。

健三のかつての兄弟分で
関西ヤクザに対立する桐原組長の
健三への思いがいい。


そして、クライマックス。
助けに来た桐原組の組員もやられ
ビルの屋上で恵太ともども
あわや風前のともしびの健三がいる。

そのとき。

DJの活躍がいい。
ラストのどんでん返しがいい。


こうした窮地の脱出の仕方もあるのかと舌を巻く。

最後に、健三は恵太と別れる。

この別れのシーンがいい。
泣きそうになる恵太に健三は言う。

「お母さんに会ってから、泣け」

そして、男は山に帰る。
また、守る日のために
爪をとぐ。

第54回日本推理作家協会賞受賞
傑作ハードボイルド。
それが『残光』だ。


残光 (ハルキ文庫)残光 (ハルキ文庫)
(2003/08)
東 直己

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[ 2010/12/25 08:01 ] | TB(0) | CM(0)
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Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
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