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ゼロ年代の想像力 5 本と映画とDVDはこれを見よ!

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ゼロ年代の想像力 5

『新世紀エヴァンゲリオン』を超えていく。

第一章 問題設定 九○年代からゼロ年代へ/「失われた十年」の向こう側

2. 一九九五年の「古い想像力」

「大きな物語」の喪失が
もっとも明らかになってきたのが、
ー九九五年前後であると筆者は言う。

その変化はふたつの事象が象徴する。
「平成不況による成長神話の崩壊」と「地下鉄サリン事件」だ。

がんばっても豊かになれず、
意味も価値も社会が与えてくれない。
そうした社会が立ち現れた。

そして、こうした社会状況を背景として出現したのが、
筆者が立ち向かおうとする「古い想像力」である。

がんばってもダメ! 社会も生きる意味を示してくれない。
それはまさに「大きな物語」の喪失であり、
そこからどう生きるかを、
「古い想像力」は引きこもり/心理主義で乗り越えようとした。
筆者はこの古い想像力とは違う形で
「大きな物語」の喪失を乗り越えようとしている。

筆者が「古い想像力」を代表する作品として挙げるのが
『新世紀エヴァンゲリオン』である。

このTVアニメを一言で言うなら、
コミュニケーション不全の少年が
父性と女性と対峙する物語だ。
その結果、「何かを選択すれば必ず誰かを傷つける」ので
「何も選択しないで引きこもる」という
「~しない」という倫理が立ち現われていると筆者は言う。
引きこもりの正当化がなされていく。

この「引きこもり主義」が解除されていくのが
二〇〇一年だと筆者は言う。


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(2011/09/09)
宇野常寛

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[ 2012/04/07 03:31 ] | TB(0) | CM(0)
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Author:ミツ
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