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いまなぜ青山二郎なのか 本と映画とDVDはこれを見よ!

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いまなぜ青山二郎なのか

男の友情とは何か。
どうして決別してしまうのか。

批評の神様といわれた小林秀雄と青山二郎という
二人の美の求道者が
どうして出会い、別れて行ったのか。
筆を取るのは白洲正子。
稀代の女性に男たちはどう映ったか。

話は青山二郎との出会い、
陶器への審美眼から語られる。
大岡昇平、中原中也らの素顔を描きつつ、
彼らと出会った女性に話は及び、
ラストは青山と小林の決別へとエッセイは進む。
美の追求、才能同士の葛藤、そして別れ。
昭和という時代の情熱が伝わってくる。
そこには戦後の文壇人たちの赤裸々な姿があり、
きらりと光る言葉たちがある。

青山二郎は陶器の目利きであり、
陶器のことはまったくわからないが、
その美意識には心を動かさせる。

「美の発見」とは秀逸だ。
「優れた画家が、美を描いた事はない。
優れた詩人が、美を歌った事はない。
美とは、それを観た者の発見である。創作である」

小林秀雄の批評に通底する思いがここにある。
こうした二人の美の発見者の別離には切なさを感じる。


いまなぜ青山二郎なのか (新潮文庫)いまなぜ青山二郎なのか (新潮文庫)
(1999/03)
白洲 正子

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[ 2012/07/09 11:16 ] | TB(0) | CM(0)
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Author:ミツ
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フリーランスコピーライター。
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