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インソムニア 本と映画とDVDはこれを見よ!

ほぼ1日1作品をめざしてレビュー!

インソムニア

アラスカの白夜。
2つの死の物語。


クリストファー・ノーラン監督は
幻想の作家だ。
といっても、幻想的な映像を
多用するわけではない。
あるフィルターをかけることで
人間心理を映像として表現していく。

この映画では白夜がフィルターとなる。
白夜で眠れない刑事が
次第に幻想と現実の狭間を
さまよっていく。

アラスカに降り立った二人の刑事。
一人は主人公となる刑事はアル・パチーノ。
アルは名刑事として数々の事件を解決してきた。
もう一人は片腕となる部下。
彼は司法取引に応じ
内部調査を受けようとしていた。
アルは部下の内部調査によって
アルの過去の証拠ねつ造が
明るみに出ることを恐れていた。


アルたちがアラスカを訪れたのは
少女殺しを調べるため。
そして、犯人を追いつめる最中
アルは霧の中で
片腕となる部下を撃って死なせてしまう。
故意なのか、偶然か。

少女殺しの犯人ロビン・ウィリアムスが
アルに接触し、この部下殺しで
アルにゆすりをかけていく。

映画はアルとロビンのぶつかり合いを
メインに展開していく。
二人の緊迫した心理戦が見もの。
少女殺しと部下殺し。
この2つの死を巡りながら
アルの葛藤が描かれていく。
眠れないアル。
今は現実か、幻想か。
そんなアルの気分が
白夜のアラスカを舞台に
色の少ない世界に展開する。

アルは悪か、善か。
2つの殺人事件は
どうなっていくのか。

こうした奇妙な緊張感に
切り込むのが
若い女性警官ヒラリー・スワンクだ。
ヒラリーは正しいことを追求する
意志の強さをもっっている。
そして、アルが部下を撃ったことを
突きとめていく。

ラスト。
ヒラリーはロビンの別荘に呼ばれ
アルもそこに駆けつける。

ヒラリーはアルの正義を信じ
部下狙撃の証拠を捨てようとする。
しかし、アルは止める。
その時の言葉が秀逸だ。
「止めろ。位置を見失う」

アルは正義のために
証拠ねつ造を行ってしまった
自らの生きざまを吐露するように
その言葉をつぶやくのだった。

善とは何か。悪とは何か。
老いとは何か。若さと何か。
2つがぶつかり合う
サスペンスという名の
幻想の物語だ。


インソムニア [DVD]インソムニア [DVD]
(2003/03/19)
アル・パチーノ、ロビン・ウィリアムズ 他

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プロフィール

ミツ

Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
1日1レビューをめざします。
できない日はごめんなさい。

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