FC2ブログ

オーストラリア 本と映画とDVDはこれを見よ!

ほぼ1日1作品をめざしてレビュー!

オーストラリア

虚実がないまぜになった
オーストラリア賛歌のラブストーリー。


〇じゃじゃ馬ならし もしくは 美女と野獣。

ヒロインはイギリス貴族の妻であるニコール・キッドマン。
ヒーローはオーストラリアのカウボーイであるヒュー・ジャクソン。
これはオーストラリアの大地を舞台にしたラブストーリーである。

貴族の妻のニコールは高飛車な感じで
イギリスからオーストラリアの牧場へやってくる。
迎えに出たのは牛追いのカウボーイ、
いかにも野獣という感じの
ワイルドなヒュー・ジャックマン。

夫が亡くなり、牧場の経営を
行わなければいけなくなったニコールは
牧場存続のために
牛を港まで運ぶことになる。
それを助けるのがヒュー。

じゃじゃ馬ならし
もしくは典型的な美女と野獣で
二人は恋に落ちていく。

オーストラリアの大地の映像が素晴らしく
二人の恋を美しく彩る。
ニコールがかなり高慢ちきな感じで入るのがいい。
予定調和であるがクラシカルなラブストーリーを楽しめる。


〇史実と違うと思われる日本軍の登場。

ところが。
後半になると物語は戦時中に突入する。
そこで敵役となるのが
真珠湾攻撃の後に
オーストラリアのダーウィンという港町などを
ゼロ戦で奇襲した日本軍。

恥ずかしながら、日本がオーストラリア本土を
攻撃していたということを知らなかった、
ネットで確認すると、ダーウィンを
かなりの回数爆撃したらしい。

戦時中のドラマへと物語は大きく様相を変える。
日本軍が敵役で居心地が悪い感じ。
しかも、史実とフィクションがないまざになっている。

ダーウィンに苛烈な攻撃をしたことは日本人として
知っておかないといけないが
島に上陸して、虐殺的な動きはしてないと思われる。
ここはフィクションだ。
日本人としてオーストラリアとの歴史を
きちんと知っておく必要を感じた。

この日本軍の奇襲するダーウィンに
ニコールがいて、ヒューと巡り合うラストなのだが
日本軍の扱いに違和感を感じて、
ちょっと素直に観れなかった。


〇アボリジニとの歴史はもう一つの物語。

この映画では
先住民であるアボリジニたちが
牧場で働いており
オーストラリア人により抑圧されるシーンが描かれる。

新しい牧場主のニコールは人道的で
母を亡くしたアボリジニの子どもに愛情を深め
この子どもとの関係がラストの物語となっていくのだが
歴史映画ではないとは言え
このアボリジニとの関係の描き方は
ちょっと表面的だと感じた。

映画のラストにオーストラリア政府が
アボリジニへの対応を詫びたという一文が出るのだが、
前提となったアボリジニと白人との関係は
描ききれていないように感じる。
だから、人道主義という
上から目線を感じてしまう。

オーストラリアの近代史を背景としながら
美女と野獣のラブストーリーを展開したこの映画。
もう少し歴史的視点が真摯だったら
そう思わずにはいられなかった。


オーストラリア [DVD]オーストラリア [DVD]
(2009/08/12)
ニコール・キッドマン、ヒュー・ジャックマン 他

商品詳細を見る
スポンサーサイト
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

ミツ

Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
1日1レビューをめざします。
できない日はごめんなさい。

リンク/画像について

リンク/画像に問題がある場合は
トラバかコメントで書き込みください。
削除いたします。

月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム