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掏摸(スリ)  本と映画とDVDはこれを見よ!

ほぼ1日1作品をめざしてレビュー!

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掏摸(スリ)

死のギリギリにいる主人公。
なのに、だからこそか、
生きるリアルを感じた。


綾野剛氏が推薦していると聞いて
彼の独特の世界観というか、放つ雰囲気に共通するものを
感じて読み始めた。

主人公はスリ。
最初は純文学的な文体に
読み進むのがしんどい部分もあったが
次第に物語が立ち上がっていき
グイグイ引き込まれていく。

万引きをする少年との
交流がいい。

そして。支配者である男との出会い。
彼から突きつけられたスリの仕事。
失敗すれば、死。
物語はギリシャ悲劇を思わせる
緊張感と骨太の印象で進む。

ラストはまた余韻がある。

スリは男の存在証明だ。
生きることの意味だ。
人生だ。
ヒリヒリとする生がそこにある。
「生きろ!」
そう自分に喝を入れた。

掏摸(スリ) (河出文庫)掏摸(スリ) (河出文庫)
(2013/04/06)
中村 文則

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[ 2013/07/25 10:49 ] | TB(0) | CM(0)
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ミツ

Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
1日1レビューをめざします。
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