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国道沿いのファミレス 本と映画とDVDはこれを見よ!

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国道沿いのファミレス

どこか懐かしい。
なぜか愛おしい。
僕たちはここにいる。


『国道沿いのファミレス』というタイトルから
僕たちに既視感が広がっていく。
頭に浮かぶその光景は見飽きたようでいて
どこか懐かしい。なぜか愛おしい。
すべての世代の日本人が
これまでに全国津々浦々で見てきた映像だからだ。

そんな現日本の風景の中に
リアルな青春が広がる。

主人公は左遷という感じで
生まれ故郷のファミレスに転勤になった「僕」。
大手ファミレスチェーンの都内の店舗で働き
あと半年もすれば本社勤務のはずだった。
でも、ある噂が立ち、飛ばされる。

自分の生まれ故郷への出戻り。
若干の理不尽。
でも「僕」に悲壮感はない。
ある種の諦めが今の時代を感じさせる。

ちょいいい加減な主人公に
でもすっと共感していく。

「僕」やファミレスの社員、アルバイト
新しく彼女もでき、物語は動いていく。
そして、「僕」のいい加減さに秘められた
まっすぐさにどんどん引き込まれていく。

そして、登場人物たちの誰もが
問題を抱えている、もがいている。
まさに今の姿が
決して重くなく
でも軽くもなく描かれていく。

そして、事件が起きる。
それを契機に「僕」と
ファミレスの女性社員との関係が変わっていく。

日常的な世界からゆっくりと
次第に物語が深まり、加速していく様は
なかなかに卓越している。
そして、コツンと心に残る。

ひょうひょうとしていながら
悲しみとおかしみがある。

まさにこれは現代に生きる
僕たちのストーリーなのだ。

国道沿いのファミレス (集英社文庫)国道沿いのファミレス (集英社文庫)
(2013/05/17)
畑野 智美

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[ 2013/09/26 16:34 ] | TB(0) | CM(0)
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ミツ

Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
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