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イタリアからの手紙 本と映画とDVDはこれを見よ!

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イタリアからの手紙

端正な、どこまでも端正な。

何度も読み返した。

地中海世界の歴史小説の雄
塩野七生氏はエッセイも一味違う。
ゆるぎない構成と抑えた感情が
端正さを際立たせる。

どの作品も一遍の短編映画を観るようだ。

冒頭は「カイロから来た男」
筆者がいつも訪れる
ローマ国立美術館で出会った
男との邂逅、そして、別れが描かれる。
最後のエピソードを
新作のインタビューで終えるところが
心憎い。

今は有名だそうな「骸骨寺」を紹介したのも
塩野氏の「骸骨寺」と題されたエッセイからだそうだ。

ローマの街のネズミの話を描いたかと思えば
人物点描も好ましい。

そして、「地中海」や「カプリ島」など風景描写はこよなく美しい。
その背景には歴史があるからだ。

長めとなる「マフィア」は
まさにシネノワールを観るようだ。

イタリア、イタリア、イタリア。
そこにはあらゆる角度から眺めた
奥深く美しいイタリアがある。


イタリアからの手紙 (新潮文庫)イタリアからの手紙 (新潮文庫)
(1996/12/24)
塩野 七生

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[ 2014/06/07 08:06 ] | TB(0) | CM(0)
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ミツ

Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
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