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わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡〈3〉

いよいよフィレンツェが滅亡する。
ルネサンスが終わる。
マキアヴェッリが亡くなる。
悲しい。


あらゆる者の終焉は悲しい。
すべてのものに終わりは来るものなのだけれど。
マキアヴェッリの人生を辿る旅は
そのまま都市国家フィレンツェの存亡に重なり
ルネサンスの栄枯盛衰に連なり
イタリアの没落を告げる。

都市国家を中心に栄えたイタリア。
そこではルネサンスが花開き
人々は陽気に生き
有能な政府事務官であったマキアヴェッリは
フィレンツェの発展に尽力した。
しかし、周辺で勃興する中央集権体制の国家
フランス、スペイン、トルコ、イギリスが
次第に都市国家の集合体であった
イタリアを蹂躙しだす。
難しい舵取りのこの時期に
フィレンツェの命運を握る
メディチ家から出た法王クレメンテ七世は
悪い方へ悪い方へ決断をする。
そして、最後にはフィレンツェのメディチ家は追放される。
その直後、マキアヴェッリは亡くなる。
五十八歳だった。
すべてが呼応したようなこの終焉。
ルネサンスの幕切れは新たな時代に席を譲るのだった。

人間的な、あまりに人間的なマキアヴェッリ。
それを描きだした冷静で緻密な塩野氏の筆に
読む者は心を打たれずにはいられない。


わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡〈3〉 (新潮文庫)わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡〈3〉 (新潮文庫)
(2010/04/24)
塩野 七生

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[ 2014/12/10 10:23 ] | TB(0) | CM(0)
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