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ほとりの朔子 本と映画とDVDはこれを見よ!

ほぼ1日1作品をめざしてレビュー!

ほとりの朔子

二階堂ふみという現象を観る。

二階堂ふみという女優は不思議な存在だ。
映画という世界の中で驚くほど輝く。
演じるのは少しエキセントリックな非日常的な世界のヒロイン。
そこで輝く。

ところがこの映画は一転して等身大の少女のように見える。
二階堂はエキセントリックではない。
ただ、周辺が少しずつ変だ。
そのただ中で二階堂という現象を観る。

蛇足だが、テレビの二階堂は
まだポジションを得ていないように思える。
『WOMAN』と『問題の多いレストラン』しか観てないが
『WOMAN』では存在感はあったが
まだまだあんなもんじゃない。
『問題の多いレストラン』は
二階堂が他の女優に比べて
きらめいていなかった。
役の問題もあると思うが
テレビという日常で
二階堂はまだほとりにいる。

話を戻そう。
映画は大学受験に失敗した少女が
海辺の叔母の家でひと夏を過ごす物語。
こう書くと甘酸っぱいひと夏の思い出を想像してしまうが
そうではない。
翻訳をする叔母、その友人のラブホを経営する男
その親戚の同世代の少年
それらが少しずつ不思議な世界を描いていく。
ずれていく。そこで二階堂が一人で
いつもと違う夏に放り込まれたことが立ち上がってくる。
ずれ。周囲とのずれ。
それがほとりに立つ少女の内面の表層。
二階堂が川のほとりに立つシーンは美しい。

そして、夏の終わりは唐突にやってくる。
原発事故の影響なども提示され
さまざまな要素が少しずつ入り乱れる。
ほとりに立つ少女はここから旅立っていく。

ほとりの朔子
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プロフィール

ミツ

Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
1日1レビューをめざします。
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