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欲望の資本主義2017~ルールが変わる時~

欲望は満たされない。
欲望は増殖する。

気づきの多い経済ドキュメンタリー。

ノーベル経済学賞を受賞した
数々の経済学者や
日米の経営者に
日本の新進気鋭の経済学者が
インタビューした内容を
構成した番組。

キーワードは欲望。

資本主義は
欲望をガソリンとして
成長を続けてきた。
永遠に成長は続くのか?

欲望は満たされない。
むしろ、欲望は増殖する。
資本主義が会社という組織を持ち始めてから
自己増殖する企業の欲望は
まさに増殖する。

そもそも。
アダム・スミスが需要と供給は調和するとして
欲望を善だと説いた。
そして、欲望を解放した。
個人の欲望は需要と供給で
正しい地点に収斂する。
企業もしかり。

しかし、現代、そうではない。
欲望は無限に増殖を求める。

アダム・スミスはこうも説いていた。
「利己心」と「共感」。
2本の足で立つことが重要だと。
その「共感」
言いかえれば、「良心」。
これを置き去りにして、
「利己心」のみが増殖していく。
しかも、人間という個人ではなく
グローバル化する株式会社という
企業の「利己心」が。

また、ケインズが説いた
危機的状況での政府による公共投資を
現代は拡大解釈している。
世界各国は膨大な借金を重ね
ジャブジャブと公共投資を増大させていく。

ケインズはこう説いた。
公共投資は危機的状況の時だけ。
そして、未来は不可知である、と。

ロングレンジで見ると
成長し続ける、ということはない。
少なくとも、リーマンショック以前の数十年のペースでは。

そて、グローバリズムへの疲弊は
トランプ大統領の就任に見られるように
各国は保護主義へ、
突き詰めれば、
ナショナリズムへと
舵を切り始めた。

リーマンショック以降始まった
成長の停滞は
しばらく続く、と
ある経済学者は言う。

そこで、保護主義へ。
それはつまり、成長の囲い込み。
そこから、世界経済は再び成長へと向かう、
という経済学者もいる。
そうではない。
違う経済のあり方を求めなければならない
という経済学者もいる。

自動化に代表されるテクノロジーが
人類を労働から締め出し
あるいは開放し
新たな経済状況が生まれる、
という経営者もいる。

しかし。
ケインズの言葉に戻ろう。
未来は不可知である。

アダム・スミスが解放した
欲望という禁断の果実は
満たされない。
増殖を続ける。

そこには
改めて「共感」
もしくは「良心」
つまりは「文化」が
欲望のあり方を再定義しなければならない。
そう感じた。
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プロフィール

ミツ

Author:ミツ
神奈川県在住の
フリーランスコピーライター。
本と映画を中心に
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